オリジナル図書館へ戻る

平安御子女騒乱記
― 第二部あらすじ ―


石洋(せきひろし)は綾姫に失恋した痛手を癒すため、別荘へ行く。
そこで、綾姫に外見がよく似た娘、恵(めぐみ)と出会う。
石洋は成り行きで身分を隠したまま、恵と仲良くなるが、連れ戻しに来た浜晃によって素性がばれてしまい、怒らせてしまう。

京に戻った数日後、右衛門佐である石洋の元に殺人事件の知らせが入る。
調査に向かった石洋は、その容疑者が恵と知り、愕然とする。

恵の父は物持ち(金持ち)の一般民だが、恵の母は零落した宮姫であるため、その血筋をつてに貴族との繋がりを得ようとし、堀川というそこそこの身分の貴族と縁談を組もうとした。
ところが当の恵は乗り気でなく、業を煮やした恵の父は、既成事実を作らせようと画策。堀川と恵を二人きりにさせたまでは良かったが、その後堀川が部屋で遺体となって発見された。恵を襲おうとして抵抗された痕跡は明らかだった。

石洋は恵を捜し、ショック状態で家路をたどっていたところを見つけて事情を聞く。ところが恵は堀川が死んだことさえ知らず、逃げたときには生きていたと言う。石洋は恵を信じようと決め、綾姫に協力を求める。
綾姫は恵をかくまうことに賛意を示したが、恵が自分に似ているのをいいことに、恵を自分の身代わりにして後宮を抜け出し、事件の調査に乗り出す。

その調査の過程で、恵の母は以前綾姫の父と繋がりがあり、恵は綾姫の腹違いの妹だということが判明する。恵の母は現状に満足しており、余計な火種を投じることを望まず、恵の本当の父が現在の右大臣であることを黙っていたのだ。

一方、事件の調査は進み、恵以外の容疑者がことごとく潔白であることが証明されて、石洋は頭を抱え込む。しかし犯人は恵ではないという確信のもと、綾姫のアドバイスでもう一度別の角度から事件を洗いなおす。
結果、事件は意外な解決を見せる。

事件解決後、恵は綾姫の実家へ迎え入れられ、晴れて石洋と恵は結ばれる。


【管理者より】
あらすじのみで申し訳ありません。
ワープロに入れていた小説のデータが取り出せなくなっており、多忙なため、改めて書き直す時間もなく、とりあえずこのような形での公開となりました。
第三部もあらすじ公開の形で出せればと思っています。
質問等があれば、あらすじがもう少し詳しくなるかもしれません。そのうち手が空いたら、もう一度書くこともあるかもしれませんが、今のところは第四部の続きのアップを少しずつ頑張ろうと思っています。
このあらすじ公開も、皆様の第一部に対するご好評あってのことです。興味を示してくださった方々、本当にありがとうございます。



オリジナル図書館へ戻る