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●2003.4.20 時雨葵さん寄贈作品●

こんな姿になっていても。


その夜、マリーとエリーは工房でのお泊り会だった。
また違うところで、ダグラスとクライスが珍しく夕食を一緒にしていた。
マリーとクライスは、エリーとダグラスのスープとワインになにかを、薬のようなものを入れていた。
もちろん両方気づかなかった。マリー&クライスは(次の日が楽しみだ)とか思ってた。
翌日。
エリーは変な違和感を感じた。ワイシャツがだぼだぼしている、しかもロングスカートくらいになっている。スパッツが長ズボン状態になっている。
しかも頭の自分の意思で動くものが! にょろにょろしたものが足の近くに?!
あわてて近くにあった手鏡をとって自分の姿をみてみると。
三歳くらいの体になっていた。しかも猫耳猫尻尾?!
そのときマリーが起き、エリーの姿をみてうれしそうにしてるので。これはマリーさんの仕業だとエリーはさとった。
そのころダグラスの寮でも同じようなことがおこっていた。クライスもマリーのような反応をした。一応エリーの工房に強引にダグラスをつれていった。(そして理由説明)
「・・・・っていうことで。エリーとダグラスをこんな姿にしちゃいました。」
「・・・・。」
「・・・・。」
二人は言葉を失った、あまりのばかばかしさに・・・・。
ただ見てみたかったのであった、エリーの猫耳ジュニア姿を。そして薬があまってしまうのでダグラスもそうしたのである。(かなりくっだらない理由だった)
コンコン、ノックの音がした。 このノックの仕方は・・・。
「ハロー!エリーちゃん!依頼したいことがあるんだけどー・・・・・!ど、どーしたの?!」
ロマージュだった、エリーとダグラスの姿をみて近寄った。
「激かわいー!!!!☆」
黄色い声を上げてエリーに抱きついた。そして無理やり飛翔亭につれていかれた・・・。
「・・・かわいいけど、誰これ?」
ルーウェンとフレアさんが首をかしげて聞いてきた。
「えっへへー、こっちがエリーであっちがダグラスゥー」
マリーとロマージュが得意げ?にいった。
「へぇー・・・。激かわいいな、エリーもダグラスも」
「ちくしょー!これじゃあ寮に帰れねぇ!」
カウンターで水をのんでいたダグラスが言った。
「じゃあエリーちゃんの工房に泊まればいいじゃないか☆」
ルーウェンの言葉にダグラスは口に含んでいた水をおもいきり吐いた。
「別にいるところないのならいてもいいけどね。」
エリーもしぶしぶOKした。
「じゃぁ決まり☆」
飛翔亭の皆さんがいったものでダグラスも断れ切れませんでした。
工房への帰り道、マリーとクライスは自宅に帰ってしまった。
「・・・・・っ、なんでこいつと一緒のところで。」
いやな顔しながらダグラスが言った。
「いやなら一人で工房にいって寝れば。私、アイゼルのところで事情はなしてとめてもらう!」
とエリーがいったときは走ってアカデミー方面へいってしまった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。くっそ、なんで俺はこんな口が悪いんだ!」
そして言ったことを後悔しながらエリーをおっかけた、(というか見失うまでにエリーとの距離が遠い)


「あ、あれ?道まちがってへーベル湖まできちゃった。どうしよ、いつもの採取地じゃないし・・・。」
エリーはへーベル湖で迷っていた。
突然茂みから剣士がでてきた。
「お前は・・、魔物?!」
剣士はエリーのことを魔物と勘違いして襲い掛かってきた。自分が魔物でないと言おうとしても剣士はきいちゃいない、もうだめとおもったそのとき。剣と剣の衝撃の音がきこえた。
「ちがう!こいつは魔物じゃない!薬でこんなになってるだけだ!」
エリーにむかってくる剣をうけとめたものはダグラスだった、今のちっぽけな体で今の身長を超える剣で大人の力をうけとめていたのだった。
「お前・・・。ダグラスか?!」
剣士が剣をさやにもどしてきいた。
「へ?もしかして・・・。ウィニーか?!」
この二人は知り合いだったらしい。
無事工房に着いたエリーとダグラス、そしてお客さんのウィニーだった。
「いやー、悪かったな 、でもダグラスがこんなかわいいこを口説いたのか?」
今のウィニーの言葉にダグラスはおどろいた。
「くくくく、くどいてなんかねぇ!!!! ただ一生守ってやるっていっただけだ!!!」
「やーだーなー。それがくどき言葉なんだよ☆」
エリーが赤くなる、エリーダグラス共、恋愛系にはカタツムリ以上に鈍いのだ。
そしてウィニーが帰って寝ることにした。
「おやすみ。」 エリーは隣にダグラスがいることを気にせず寝てしまった。
(くっそー、エリーのやつは恥ずかしいとかおもわないのか?!)
その夜ダグラスは深夜まで眠れなかったとか・・・。
翌日☆
「んーーーーー、いったっ(ばたんっ!!!)ふえぇ。あ、もどってる」
エリーはベットから落ちた、そして起きた、体がもとにもどっている!
ダグラスも実寸代にもどっていた。そのせいでエリーはベッドから落ちたのである。


その後エリーがとめる間もなくダグラスはマリーとクライスをこっぴどく扱いたそうです。
そしてダグラスとエリーはお互いのちっちゃいサイズのことをおもいだすと、とてもご機嫌になっていて、頭の中で(あのときはすっごくかわいかったな)とかおもっちゃったりなんかしちゃっているらしいです。

元のサイズにもどった次の日エリーに
「どんな姿でもお前を守り通すからな」
とかダグラスがいったらしいです。


≪作者様のコメント≫
はぁ、やっと終わりました。
初めてかいたパソコン小説なのであせりました。
またいずれ書きたいとおもいます。

時雨 葵でしたー!


≪綾姫より≫
時雨葵さん、楽しいお話をありがとうございました。
綾姫の小説「若返りの妙薬」、「復讐の嬉劇」の続編として書いていただいたそうです。
妙薬、大活躍(笑)
しかし、マリーさんと一緒にいたずらするとは、このお話のクライスは愉快な人ですね。(笑)
でも、エリーとダグラスは自力では中々恋愛進展しそうにないし(なんと言ってもカタツムリ以上の鈍さですから。笑)周囲がちょっかいを出したくなるのもわかります。
どんな姿でいても守る!とちっちゃい体で向かっていくダグラスがいいですね。
ダグエリがかわいいカップルに仕上がってて、とってもほのぼのしましたv

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