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1990-1999のアルバム
2000-2006のアルバム

♪アルバム感想リスト♪
(1977〜1989)

タイトル 収録曲 感   想
ねこの森には
帰れない

(1977年)
朝の扉をひらく時/河のほとりに/ねこの森には帰れない/私の愛した人/風を忘れて/お早うございますの帽子屋さん/すずかけ通り三丁目/おさかなはあみの中/山猫おことわり/くま紳士の身の上話/本日は雪天なり
谷山浩子さんのファーストアルバムです。
デビュー曲「お早うございますの帽子屋さん」やあまんきみこさんの童話「車のいろは空のいろ」の組曲が入っています。

なかなか雰囲気が良くて、聴き込むとだんだんはまるアルバムです。

「すずかけ通り三丁目」はやっぱりこのアルバムの編曲が一番好き。空襲警報が入るし。

もうひとりの
アリス

(1978年)
アリス(プロローグ)/鏡よ鏡/魔法使いの恋人が逃げた/青い鳥/不思議なアリス/赤い靴/アリス(エピローグ)/北風南風/二月の部屋/雲雀/水蜘蛛/夜明け前声がやって来た/やまわろ
谷山さんの毒がはじけてます。(笑)

西洋と日本の昔話がモチーフなんですが、まるで「本当は恐ろしいグリム童話」。

「雲雀」はかわいいですけど・・・あとは・・・。「水蜘蛛」なんか特に恐いです。恐すぎ。
「不思議なアリス」はかわいいけれどなにげに残酷です。好きだけど。

鏡の中の
あなたへ

(1978年)
あたしの恋人/桜貝/紙ひこうき/積み木の家/砂時計/窓/遠い夏―津軽に寄せて―/眠レナイ夜/星のマリオネット/忘れられた部屋で
一言で言えば、暗いアルバムです・・・。失恋の歌が多くて。歌い方は恨みがましいし。(笑)

「あたしの恋人」はわりと人気があるみたい。今でもちょくちょくコンサートでリクエストされてますね。

でもわたしが一番好きなのは「忘れられた部屋で」。
この歌に出てくる男は許せん!(怒)のですが、この年代っぽい雰囲気がいいですね。

夢半球
(1979年)
扉/破れ傘/たずねる/愛の妖精/紙吹雪/陽だまりの少女/もみの木/風の子供/テングサの歌/イーハトーヴの魔法の歌/風を追いかけて
この頃谷山浩子さんはラジオ番組で歌詞を募集し、曲をつけるといったことをやっていました。
このアルバムにも何曲か入っています。

先回に引き続いて暗めの歌が多いですが、「テングサの歌」はゆかいです。(ちょっと毒があるけど)

このアルバムで一番好きなのは「風を追いかけて」。やるせない悲しみをぶつける歌ですね。

ここは春の国
(1980年)
猫が行く/草の上/エッグムーン/カーニバル/FU・SHI・GI/スケッチブック/そのとき/ピエレット/あやつり人形/ここは春の国
今までのちょっとディープな感じを脱したかな、という感のある、やさしいアルバムです。
大島弓子さんの「綿の国星」をモチーフにした組曲が入っています。

「猫が行く」とか「エッグムーン」とか、かわいくて大好き。「ピエレット」はすごくいい歌です。

「ここは春の国」のセリフはかなりまぬけだと思っているのは、わたしだけでしょうか・・・。

時の少女
(1981年)
時の少女/街/静かに/ROLLING DOWN/ジャンク/ポンピイ・クラウンの片想い/真夜中の太陽/てんぷら★さんらいず/ガラスの子馬/果物屋のテーマ/マイケルという名のパン屋さん
なんだかこのアルバムは、落ち込んだ状態の谷山さんが、なんとか浮上しようとしているような印象を受けるんですよね。
人に聴かせるというより、一生懸命、自分のために歌ってるような。

何かに対する飢えのようなものを感じます。これ、普通のときより落ち込んでるときに聴くといいみたい。

わたしは結構、「ガラスの子馬」が好きです。

たんぽぽ
サラダ

(1983年)
ジャンニ(朝をつれて来る人)/パセリ パセリ/LADY DAISY/船/たんぽぽ食べて/SEAGULL/リカちゃんのポケット/眠りの森/悪魔の絵本の歌/地上の星座
「売れたアルバム」といわれていますが、確かにこのアルバムはいいです。 なにかふっきれた感じがしますね、谷山さん。「オールナイトニッポン」のDJが転機だったようです。

歌に「幸せ」が織り込まれるようになりました。コワくてかわいい歌もはじけてます。

「パセリ パセリ」、かわいくてわけわかんなくてすごく好きです。「船」もせつなくて好き。
「LADY DAISY」は人気曲。ブライダルソングです。

水の中の
ライオン

(1984年)
人形の家/ラ・ラ・ルゥ/パステル・ウェザー/夜のブランコ/花を飾って(KAMAKURA)/キャロットスープの唄/ハサミトギを追いかけて/鳥は鳥に/バザール/風になれ〜みどりのために〜
ネパールに行った影響が反映されたアルバムです。「ラ・ラ・ルゥ」、「夜のブランコ」、「バザール」。
「鳥は鳥に」は「綿の国星」のアニメ映画の挿入歌です。アニメもきれいでしたよね〜。

「風になれ〜みどりのために〜」は何度もアルバムに収録されているし、編曲も多数ある点で特異な曲です。 さわやかで素敵な曲ですよ。
「キャロットスープの唄」はニンジンが嫌いな人におすすめ。

眠れない
夜のために…

(1985年)
もみの木/すずかけ通り三丁目/風を追いかけて/パステル・ウェザー/カントリーガール/おやすみ/真夜中の太陽/地上の星座/風になれ〜みどりのために〜/不思議なアリス/鏡よ鏡/銀河通信
初めてのベストアルバム。全体的に静かで控えめな編曲になっています。

やっぱり、眠る前に聴くように作られているのでしょうね。
しかし、「鏡よ鏡」なんか聴いてたら余計眠れないかも・・・。(笑)

普通に聴くには物足りないかもしれません。にぎやかな気分でないときに聴くのがベストかな。

空飛ぶ日曜日
(1985年)
闇に走れば/風のあたる場所/BLUE BLUE BLUE/再会/FLYING/メリーメリーゴーラウンド/うさぎ/空飛ぶ橇I/ほおずきランプともして/恋するニワトリ/少女は…I/少女は…II/少女は…III/空飛ぶ橇II
このアルバム収録の「BLUE BLUE BLUE」と「うさぎ」はかなりのお気に入りです。

「恋するニワトリ」もお目見え。
「再会」や「メリーメリーゴーラウンド」も人気があります。

しかし「少女は」シリーズはわけわからんですね。最初の感想は「なんじゃこりゃあ」でした。作詞は谷山さんではありません。
面白いけど、慣れるのに時間がかかりました。

水玉時間
(1986年)
SORAMIMI〜空が耳をすましている〜/水玉時間/渚のライムソーダ/夕焼けリンゴ/絵はがきの町/穀物の雨が降る/ガラスの巨人/粉雪の日/月のかたち/土曜日のタマネギ/まっくら森の歌
わたしの谷山さん導入部となったアルバム。 ほんわかしていて、どこか不思議で、谷山さんの味がすごくよく出ています。

初心者におすすめ。

わたしの大好きな「まっくら森の歌」が入っています。ピアノ中心のシンプルな編曲。

「ガラスの巨人」も好きです。かなり人気のある曲ですね。

透明な
サーカス

(1987年)
草の仮面/さかなの言葉/お人形畑/逃げる/時の回廊/ひまわり/影ふみ/ヒスイ/遺跡散歩/MOON SONG/MAY(LP version)
好きなアルバムです。秋風の吹く草原のファンタジーワールド、という感じ。

「逃げる」はコワイです。今でもぞわっときますね。「影ふみ」も,楽しいけどちょっとコワイかな。でも好き。

「ひまわり」は恋路を邪魔する女の子の歌なんですが、せつなくて共感してしまいます。
「MAY」はなんとバックが男声のアカペラで、最初聴いたときは引きました。(笑)でも慣れると味わい深いです。

しっぽの
きもち

(1988年)
しっぽのきもち/おはようクレヨン/秋ぎつね/キャロットスープの歌/まっくら森の歌/エッグムーン/恋するニワトリ/ニャコとニャンピ/はじめてのピュンタ/愛をもういちど/恋のタマゴ/ほうき星の歌/花時計
お子様向けの曲を集めた、かわいーいアルバム。もう、むずがゆくなるほどかわいいです。
「まっくら森の歌」も「恋するニワトリ」もNHKで流れた編曲になっています。

「ニャコとニャンピ」はかわいさ最強!! 途中のしりとりが、なんとも・・・。これを凌ぐかわいい曲はもう作れないのでは?

「花時計」は優しくてさわやかで前向きになれて、好きな曲です。よくカセットの一番最後に入れます。

お昼寝宮・
お散歩宮

(1989年)
お昼寝宮/第2の夢・骨の駅/第5の夢・そっくり人形展覧会/猫のみた夢/夢の逆流/お昼寝宮・お散歩宮/手品師の夜/ただ風のために/天の貝殻/かくしんぼ/鬼こごめ
同題の小説をモチーフにした組曲が入っています。

「骨の駅」はものすごく恐ろしい歌です。最強にコワイ。おいそれと聴けません・・・。

「そっくり人形展覧会」はすごく楽しくて面白い歌です。
「お昼寝宮・お散歩宮」はかわいくて、二つの歌詞が交錯する部分がとても好き。
「猫のみた夢」もかわいいし、「夢の逆流」は特に好きです。闇の中でも上を向けます。


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