「へいあんおんしじょそうらんき」、と読みます。
氷室冴子さん作「なんて素敵にジャパネスク」に着想を得たオリジナル作品です。
これは第一部ですが、二部、三部は事情によりあらすじ公開となっています。 小説の感想や質問は、掲示板やメールでどうぞ。
| ||||
一、平安御子女・右大臣女綾 右大臣の女(むすめ)、綾姫は十五歳。 歌や琴の才にも優れ、評判も良いが、 実のところは猫かぶりのぶっとんだ姫。 今日は友人宅への訪問がつぶれて、 ご機嫌斜めだが・・・。
|
二、平安御子息・左衛門佐浜晃 綾姫の兄の浜晃は、十七歳。 穢れに遭って家にいるところに 訪ねてきた綾姫の攻勢にたじたじ。 洋子姫との仲まで暴かれる始末。 その兄から、綾姫は大事件を聞く。
|
|||
三、平安御子女・左大臣女洋子 綾姫の友人、洋子姫は美しい姫。 綾姫の訪問が突然つぶれてしまい、 退屈しているところへ兄の石洋が やってくる・・・が、様子がおかしい。 実は、石洋は・・・。
|
四、平安御子女・内大臣女豊 空席の東宮妃の座に洋子姫が推される のを阻止するため、綾姫と洋子姫は 豊姫を訪ねるが、なんと豊姫には想い人 がいた。その相手を聞いて、怒る綾姫。 洋子姫の静止も聞かずに突っ走る!
|
|||
五、平安御子息・右衛門佐石洋 綾姫に恋文を書こうと決意する石洋。 ところが空想にふけりつつ墨をすって いると、何と目の前に綾姫が! わけのわからないことでなじられるが、 石洋は素晴らしい解決策を思いつく。
|
六、平安御子息・幸男 東宮妃に立つことを決意した綾姫は、 最後のはめはずし、と市に出掛ける。 喧嘩騒ぎの人込みで怪我した綾姫を、 謎の公達が介抱する。綾姫は、 遊び人らしい男に不信感をもつが・・・。
|
|||
七、平安御子息・右近将監西豊 気立ての良い浜晃の乳兄弟、長之介は 文使いがお得意。今日も文使いに走る。 が、訪ねた内大臣邸で不穏な場面に 偶然出くわしてしまう。内大臣家の 子息、西豊に困る女房、信乃は・・・。
|
八、平安御子女・権大納言女瑠奈 西豊のために、瑠奈姫に会うことにした 浜晃。そこへ長之介が慌てて転がり込む。 瑠奈姫あての文をうっかり洋子姫に 渡してしまい、誤解して怒った洋子姫は なんと直接、瑠奈姫の所へ・・・?!
|
|||
九、平安御子息・東宮大夫政仁 未だ判明しない幸男の正体。 しかし、浜晃がその正体を突き止める。 もう一度会いたいと願う綾姫の元に 一通の文が。それはなんと幸男からの 文。しかも、その内容は・・・。
|
十、平安御子息・東宮隆宗 行方不明になってしまった綾姫。 だが、その騒動に動転する右大臣の元に 東宮妃決定の報が。後宮に遊びに行った 豊姫がそのままその座についてしまった らしい。気が気でない右大臣だが・・・。
|
|||
オリジナル図書館へ戻る
|